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「足場」はなぜ必要なのか?

2025.12.01 (Mon) 更新

みなさん、こんにちは(^^)/
静岡県浜松市・磐田市 屋根リフォーム・雨漏り・防災専門店の名倉ルーフです!
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。

香港の高層マンション火災事故は火を追うごとに犠牲者の数が増え、痛ましい限りです。

前回はこの火災事故に関連して、工事中の防災についてみてみましたが

今回はその中でも話題になった「足場」について見ていこうと思っています。

日本ではさすがに竹製の足場を組むことはありませんが、

屋根リフォームを検討している多くの方が

「工事費用の中で足場代が高い理由」や「足場は本当に必要なのか」

という疑問を抱えていらっしゃると思います。

検索をしても、専門用語が多く、分かりにくさを感じることも多いでしょう。

今回は、家の工事には欠かせない【足場】の役割や重要性、過去の災害から考える安全対策の必要性まで

一緒に考えていきましょう。

・屋根リフォームにおける足場代の妥当性
・足場がない工事が危険な理由
・足場に関する現行の法律
・海外の事故から分かる安全確保の重要性

これらをしっかり理解して、安心してリフォーム工事を進める判断材料を確認してみてください。

屋根塗装・外壁塗装・屋根修理を検討中の方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!


屋根リフォーム工事費用に占める足場の金額負担

屋根リフォームの見積もりを見ると、「足場代がこんなに高いの?」と驚く方が非常に多いです。

実際に、お客様と打ち合わせをしていても、約7割の方が最初に抱く疑問だと思います。

足場費用は全体の約20〜30%を占める

一般的な戸建ての屋根リフォーム工事では、**足場代が総額の約20〜30%**を占めます。

例えば、屋根塗装工事で総額90万円の場合、足場だけで18〜30万円ほどになるケースもあります。

これは、
・専門の足場業者が施工する
・高所作業の安全性を確保する
・複数の職人が利用するため高い強度が必要
といった理由があるためです。

実際に足場のない状態で屋根に上がると、風でバランスを崩し命の危険を強く感じることがあります。

「足場は職人の命を守る設備」であり「安全な工事遂行のための必需品」と理解してください。


屋根リフォームで足場はなぜ組むのか?

屋根工事に足場を組む理由はただ一つ、安全確保のためです。

足場がないと職人は安全に作業ができない

屋根の角度は平均25〜35度で、思った以上に急勾配です。

その上で、・高圧洗浄
      ・ケレン作業
      ・下塗り、中塗り、上塗り

などの作業を行うため、足元が安定しない作業は大きな事故につながります。

もし足場がなければ、脚立や屋根からロープで吊るす危険な方法しかなく、

強風や突然の雨で転落すれば命に関わる事故になります。


屋根リフォームにおける足場の重要性

屋根リフォームの品質を左右するのも、実は足場です。

足場があると施工精度が大きく向上する

しっかりした足場は、以下のメリットを生みます。

・職人が安定して細かい作業ができる
・塗装のムラや塗り残しがなくなる
・高圧洗浄を丁寧に行える
・防水シートや瓦の交換を正確にできる

職人さんは、足場がしっかりしていないと揺れがひどく、

塗料の微妙な調整も難しくなり作業効率が約30%も落ちると言います。

しっかりした足場があるだけで、職人の集中力も品質も大きく変わります。


足場の変遷と現行の法律基準

足場は昔から使われている設備ですが、現在の足場はより安全性が高まっています。

昔の足場と現在の違い

かつては丸太足場が主流でしたが、現在は

・くさび式足場
・単管ブラケット式足場

など、高い耐久性と安全性を兼ね備えた足場が中心です。

現行の法律基準

日本では、労働安全衛生法により足場の設置が義務付けられています。

・高さ2m以上の場所での作業には足場が必要
・転落防止設備の設置
・足場の点検義務(二重足場の義務化)

これらが厳しく定められており、守らなければ違法となります。


香港の高層マンション火災の大惨事はなぜ起きたのか?

香港では今回の火災事故より前にも、2023年に同じように高層マンションで大規模火災が発生し、

大きな被害が出ました。

この事故も、足場の安全管理不足が火災の拡大を助長した典型例とされています。

今年から竹製足場の禁止など、安全基準改正をしているところで今回の事故が起きてしまい

法的基準の厳しい義務化が急がれるところですね。

足場シートに引火し火災が拡大

香港で使われていた足場シートは燃えやすい素材だったため、最初の火が足場全体に一気に広がりました。

日本では難燃性シートの使用が義務化されていますが、海外では基準が緩い国もあります。

「安全基準を守ることがどれほど重要か」を改めて痛感した方も多いのではないでしょうか。

工事現場では足場の品質を軽視すると取り返しのつかない事故につながります。


【まとめ】

今回は、屋根リフォームに欠かせない足場の役割や重要性についてみてみました。

足場は決して“無駄な費用”ではなく、職人の命を守り、施工品質を維持するために必要不可欠な設備です。

さらに、海外の事故を見ても、安全対策を徹底することがどれほど大切かがよく分かりますよね。

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